羅針盤 [コラム]
ヨット購入の話が進み、4月に納艇予定になりました。
理想の、夢のようなキラキラ光るヨットではありません。かなり古い年式の最近ではほとんど見ることのない船です。
ネットでその船が売りに出されているのを見つけ、大急ぎで東京から大阪まで行き決めました。
本当に物事が決まるのは一瞬です。人生の大事なことであっても、決まるのは一瞬のような気がします。
今までもすべてそうでした。
何かがはじけた瞬間に決まってしまうのです。
その決断がよかったのか、悪かったのか、なんてことは考えません。決断後は後ろを振り返ることはしません。
その決断を元に前だけを見て、今後どうするかを考えるのです。
はじけることが大切と思っています。はじけるとは、ポップコーンがはじけるように、殻を打ち破ることなのです。
自分の殻を打ち破らないとはじけることはできません。時には今まで培ったもの、積み上げたものを、根底から崩してしまうことも必要です。大きく価値観が変動してしまうこともあります。そして新しい価値観が生まれます。
はじけるためには、内部に相当の圧力をかけなければいけません。それは悩みであったり、ストレスであったり、まるで、ぐつぐつと煮えた鍋のようなものです。その状態に耐えて耐えて、そして、あるとき一気にはじけてしまうのです。
まぁ、ヨットのことはそんなたいそうなことではありませんが、やはり、人生においては、そのようなはじける瞬間が必要だと思います。
そんなはじける瞬間を3度も経験すれば、本物になれるのでしょうか? 私はまだまだです。
間違った方向にはじける場合もあるので、自分の中に何かしら羅針盤のようなものは必要です。
私の場合は、「何のため」という問いかけが、羅針盤となっているように思います。
なので、小説はいっこうに進まず状態です。
少し中心軸がずれているような気がするので、再度気を引き締めて、中心軸を確実にして高速回転したいものです。
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