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宇宙人のイメージ [小説について]

 宇宙人の登場する話を前回も書きましたが、今回の宇宙人も子供の姿になってしまいました。
これでは全然緊張感がなく、話としては余り面白くありません。もっときわどく、過激な見た目にした方がいいと思うのですが、どうしてもかわいい宇宙人になってしまいます。
 これからの話の展開に困ってしまいます。設定がこんな感じですから緊張感のある物語なんて書けるはずがないと
半ば自嘲気味に顔を引きつらせています。一応、展開は全人類消滅という危機を迎えるのですが、どうにもそんな緊張感を醸し出すことは出来ず、相変わらずの会議のような展開が続きます。
 読めば読むほど、下手だなと思いながら、それでもいいやと開き直りながら自分を鼓舞して書いているところです。
 さて、今後どうなることやら。とにかく、今は文章に躍動感が欲しいのです。ふぅ・・

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第5章4 [メロディー・ガルドーに誘われて]


「思ったより小さいのね」
 希良が言った。
「君は希良さんだよね」
 小さな異星人は希良を見て笑った。笑顔にも不自然さは見られない。
「そうよ、覚えてたのね」
「もちろんだよ、君と僕は同じ体験をして、そのとき繋がったよ。だから友達だね」
 異星人は嬉しそうに言った。希良と異星人との会話は皆の緊張を解き、それどころか、親近感さえ感じさせてくれる。飾り気のない無機質な円盤の中から現れたとは思えない。身長は百三十センチ位で、このままランドセルを背負わせ、街中を歩かせたらかわいい小学生に見えるだろう。これが本当の姿なのかは確かめようがない。本当の姿が気味の悪いは虫類のようだったとしても、この姿を見せられている限りは心を許してしまうだろう。もしそうなら異星人の作戦勝ちだ。紗羅たちはその子供のような見た目にあっという間に警戒心を解いてしまった。後ろに無機質な円盤がなければ手を引いて家に連れて帰りそうだ。心がほぐれると訊きたいことが溢れだしてきた。
「あの、一つ聞いてもいいかしら? この青い石って何するものなの?」
 紗羅はそう言うと、手に持った青い石を見せた。
「それは僕たちの宝なんだ。君たちの言語で説明するのは難しいよ。できても理解は出来ないと思う。これは飯野淳子さんと二回目に会ったときに渡したんだ。この石にはいろんな力があるんだけど、持つ人によってはただの石になることもあるよ」
 異星人は紗羅の目を見ながら話した。
「私の使い方はどうだった?」
「正しい使い方だったよ。あの石があったから君たちがすぐわかったんだ」
 異星人は笑って見せた。
「ところで、君のことをなんて呼べばいいの?」
 紗羅が訊いた。
「そうだね、僕が調べた中で気に入ったのは太郎だよ。日本人っていう種類の中では一番だね」

タグ:UFO
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