その後 [コラム]
4月にヨットを大阪から鴨川まで回航しましたが、その後は、ヨットに乗ることなく過ごしました。その理由は忙しいことと天候不順、ヨット不調などが原因です。ヨット不調は、回航中にエンジンをフルスロットルで回しすぎたことが原因と思われますが、それに年式の古さなどが重なりました。
なので、ヨットを陸揚げし、エンジンからシャフトを抜いて整備し、現在は健康体に戻っています。いよいよこれから本格的にヨットを動かそうかと思っています。
ヨットに乗れなかった間、何をしていたかと言えば、小説は書かず、ひたすら株取引の学習に取り組んでいました。現在は細々とデイトレーダーの真似事をしていますが、思ったようには利益は出ません。それほど甘い世界ではありません。
しかし、このデイトレーダーというのは、何の価値も生み出さない。ただ自分のお金が増えるか減るかだけです。お金が増えれば嬉しいし、それも一つの価値といえますが、私にはあまり価値的ではありません。
私の知り合いに、90歳になるおばあさんがいます。このおばあさんはすごい。若々しいのはもちろんですが、これからが私の本番だと張り切っています。これからが本番? ええ!
いったい何をしようというのか・・・人のために何かをしようという、熱い心情を持っているのです。デイトレーダーというのは、このような心情にはなれません。もちろん株価の動向によって熱くなりますが、それは我欲というか、要するに儲けたいという餓鬼の心情で熱くなってしまうのです。気がついたら欲の塊になっているのです。これは精神的に病んでしまいそうだと感じました。
デイトレーダーをやめようとは思っていません。必要な資金を得る目的で細々とは継続するつもりですが、それは本来のやるべきことではありません。
こんなことを思いながら過ごしている今日この頃です。中途半端で投げ出した小説もそのままですが、新たな発想で何かを書きたくなってきています。ヨットも、また乗りたくなってきました。世界を廻るという夢もうずいています。まだまだ手は届きませんが、時間をかけて近づきたいとも思っています。
現状維持は簡単ですが、それは後退にも等しく、生き方としては感心できません。
どこまでも、90歳のおばあさんのように、チャレンジャーでありたいと願う日々です。
あれをしたい、これもやってみたいと思いながら何もできない。これは誰も経験していることだと思いますが、この状況は一番よくありません。結局は、酒を飲んで夢を語って終わるだけです。聞いている人も、聞き飽きています。
自分の中に熱いものを蘇らせるきっかけが必要です。そのためには、日常の中の何かを変革しなくてはできません。まずは何かに接すること。映画でも絵画でも音楽でも、旅行でも何でもいいのです。自分にとっていい影響を与えると思うことをやってみることです。動き出すことです。日常と違うことをするには、少なからず勇気も必要です。何かの本に、わくわくすることをやりなさいと書いてあることを思い出しましたが、これも一つの方法です。
だけど、何を思っても考えてもわくわくしないこともあります。こんな時は、音楽を聴き、本を読み、テレビを見るなら、苦難に打ち勝ったようなドキュメンタリー番組を見るのです。そうすればつかの間でも、小さな炎を感じることができるはずです。
そうやって、自分を励まし、少しでも前に進めるように仕向けるのです。
皆さん、現状維持だけの生活を続けていませんか? 一歩前へ進んでみましょうよ・・・・一緒に。
・・・偉そうなことを吐いてしまいました。90歳のおばあさんに負けたら恥ずかしい!
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