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第4章2 [メロディー・ガルドーに誘われて]


「地球外交団? なんか大げさだけど面白そう。俺は賛成だね。でも選ばれたって感じはしないなぁ、今まで一度も何かに選ばれたことってないからね」
 祐介に歳の近い近藤功夫が言った。
「私も賛成よ。もうこそこそ話したり、こんなこと言ったら変に思われるって心配するのは嫌だわ。私はUFOに乗りましたって、堂々と言いたい」
 希良が言った。
「他に何かありますか?」
 紗羅が訊くと、皆黙って紗羅を見ている。
「じゃぁ、みんな賛成でいいのね。ありがとう、これから面白くなるわよ」
 紗羅はそう言うとソファーに座った。
「地球外交団か、確かに大げさな名前だね、もっと横文字でスマートな名前ないかね」
 カズが言った。
「ネーミングも大切だけど、本当に異星人と交流できるの? それに危険はないの?」
 みち代が心配そうに言った。
「私は大丈夫だと思うわ。だって、私をUFOに乗せてあんな素敵な経験させてくれたのよ。そして無事に帰してくれたわ。だから信用できると思う」
 希良が嬉しそうに言った。
「私もそこは大丈夫だと思うし、ここにいるメンバーで異星人が危険だと思っている人はいないと思うけど、どうかしら?」
 紗羅が訊いた。
「俺も大丈夫だと思う。異星人は信用できるよ。信用できないのは、なんでも面白半分の世の中の大人だと思う」
 高校二年の汐見健太郎君が言った。
「私も健太郎君と同じです」
 浦辺由香が言った。健太郎君の同級生だ。
「サークルメンバーがほぼ同じように思ってることがわかったけど、実際に異星人を見た人も話した人もいないんだろう、それなのにこんなに信用するってどうしてなの?」
 カズが言った。

タグ:UFO
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