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研究所(4) [小説 < ブレインハッカー >]

National 毛穴吸引 スポットクリア 黒 EH2513-K National 毛穴吸引 スポットクリア 黒

本体は、充電式で小型で使いやすく防水なので気兼ねなく使用できます。
で、毛穴パックのように粒粒で取れるのではなく、吸取り口にドロドロになって油が取れます。
頑張って、10分くらい使用していたら油が結構取れましたが、皮膚が赤くなりました。
翌日元に戻りましたが、使用は程々にした方がよいですね。(レビューより)

   

                                 研究所(4)

「続き?」
「細菌兵器とワクチンを同時に作るようなものね。他人に自分の細胞をコントロールされないようにしたのよ。つまり自分で自分の細胞をコントロールすることだと思うわ。銃を撃った瞬間彼の顔から表情が消えたのを見たでしょう、常識では考えられないことだけど、一瞬の間だけ表皮細胞が変化したように思えたわ。例えて言えば、木の表面みたいにね。

 木の細胞と人間の細胞は大して違いはなくて、一つだけ大きく違っているのは、細胞膜が硬膜かそうでないかの違いなの。カメレオンは色を変えることが出来るし、細胞はまだまだ未知数で色んな可能性が考えられるわ」
「奴らは木になった?」
 村木が信じられないとでも言うように訊いた。
「木がどうか分からないけど、とにかく何かに変化したとしか考えられないわ」
「化け物め!」
 と村木が悔しそうに天井のスピーカーを睨み上げた。
「相手が化け物でも、とにかく何とかしないと……何か戦う方法はあるでしょう」
 と伸也が言うと、
「とにかくここは危険だから動きましょう」
 とジュリアは皆を連れて厨房に向かった。

 まだ二階から人の下りて来る気配は無いし、一階には誰もいないはずである。用心深く辺りをうかがいながら厨房に入り中から鍵をかけ、中にある調理用のテーブルや冷蔵庫、扉を塞げるものは何でも動かして山積みにした。
「これで暫く時間が稼げるはずだ」
 と達夫が言うと、
「ねぇ、さっきのモルモットってどういう意味かしら」
 と由美が心配でたまらなかったことを訊いた。
「奴らがふざけた冗談を言うはずは無いから、何か仕掛けてくると思う。でも俺たちがついているからそう簡単にはいかないさ。とにかく出方を見るしかないと思う」
「私、気になったんだけど、こんなにバリケードを積み上げて、この部屋がモルモットの巣のように思えたの。だからなんだか気持ち悪くて」
 と由美が訴えた。
「ここはモルモットの巣なんかじゃない、鬼の砦だよ。そのことを奴らに思い知らせてやるから心配しなくていいよ」
 と伸也は由美の肩を抱いていった。

「この研究所の中で戦えそうな人間はあの三人だけで、後は非力な研究員だけよ。力で押してくるならもう来ているわ。そうしないのは何かを恐れているか、それとも本当に何かの実験をするつもりかもね。油断できないわ」
 とジュリアが言うと、
「とにかくできるだけのことをしてみよう」
 と達夫が床に座った。

 村木とジュリアは窓側とバリケードの見張りをし、昭彦と伸也と由美は達夫と同じように床に座り、円座になって目を閉じた。

 同じような力を持った人間が側にいると、無意識のうちに互いが刺激し合いその能力を高めていくが、達夫の側にいるときはそれを実感出来る程に感じることがある。三人は達夫から発せられる今までにない強いエネルギーを感じ、見る見るクリアーになっていく自分を感じていた。そしてクリアーな自分の身体から無垢で邪心のない暖かな力が七色の光となって周囲に発散され、その光はありとあらゆるものを貫き通し、宇宙の果てまで届くように感じる。

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