クルージング [ヨット]
クルージングと言うと、ちょっと爽やかでかっこいい響きもあるような気がしますが、実際は少し違います。
ヨットが好きな人にとっては、風を受けてひたすら走るだけで楽しいものですが、そうでない人にはそれ程快適ではないかも知れません。
まず、モーターボート程のスピードは出ない。どんどんパワーボートに追い越され、引き波を受けてどんぶらこになります。
私のヨットはコクピットが外なので、日焼けは覚悟です。どんなに日焼け止めを塗りたくっても帰れば真っ黒です。
少し海が荒れれば、操船も気を遣います。強い風で走っているときにブロー(突風)が入れば、下手をすれば横転の危険もあります。そうならない為に、早め早めに手を打っていきます。
その気苦労も楽しいと言えばそうなのですが、それなりに疲れもします。
まぁ、私はまだ未熟でそれ程的確な対応は出来ませんが・・・
貧乏セーラーは港についても、豪華ホテルには泊まりません。まず民宿の風呂を500円で借ります。食事はすこし贅沢にする場合は、その港で美味しいところを見つけておいて食べに行きます。
オプションで、ヨットのコクピットでアジを焼きながらビールというのもあります。
朝食や昼食は揺れる船内で、おにぎりを頬張る程度です。
熱いコーヒーはちょっとした贅沢です。
贅沢はそれくらいで、寝るのはヨットの中か、デッキの上か、はたまた港のセメントの上で寝袋にくるまります。
だから大抵は、朝の目覚めはぼんやりしています。蚊に刺されたり、ヨットが岸壁に当たる音で目覚めたり、なかなか安眠できません。船内はやや暑いし・・・・
洗顔は港の共同トイレです。
キャンピングカーの方がよほど快適でしょう。
日中、舵を握るときも、時には眠気と戦いつつとなります。時には急に大きな流木に遭遇するときもあるので、前方のワッチも手が抜けません。
3日もこんな生活を続けると、日中は口数がやや少なくなってきます。
余程好きでないと、ヨット生活は出来ないでしょう。
それでも楽しいと思うのは、ヨットでしか味わえないものがあるからなのです。
「~でしか味わえないもの」・・・・沢山あると思いますが、自分にあった、「~でしか」を見つけられる
といいのかなぁ・・・。みなさんの、「~でしか」は何ですか?
ちなみに、今回のクルージングは、横浜から伊東、新島、真鶴という、ささやかなクルージングでした。
今も身体が揺れています・・・今日はもうフラフラです。
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