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第1章25 [宇宙人になっちまった]

「エフの言うことをひとまず信用するとして、最初に言った三つの大事なことの説明を聞きたい」
 ドクターが言うとエフの表情が少し変化した。
「やっと分かってくれたんだね。三つの大事なことはね、君たちが僕らの代わりをするために必要なことなんだ。一つ目のサードブレインを信じることはね、今は分からないと思う。サードブレインが成長すると信じられないくらい頭がクリアーになってね、色んな事が見えてくるんだ。とにかくパッと分かるようになるし特殊な能力も身に付く。それを疑わずに行動することが重要なんだ。二つ目の宇宙人になるというのはね、君たちの数個の遺伝子はある状態になるとオンになるんだ。そうなると僕らとほぼ同じになる。これは逆らえないからそうなることを覚えておいて慌てないで欲しい。三つ目の悪魔を懲らしめることだけど、これが僕らと君たちの目的なんだ。これが出来なければこの星は悪魔に滅ぼされてしまう。本当だよ。もう目と鼻の先まで来ているよ。それなのに君たちの誰も気がつかないんだ。悪魔の見つけ方とか懲らしめる方法は後で教えるから、とにかくそんなことをするってことを分かってくれればいいよ」
 エフはそこまで話すと皆の様子を見た。高校生たちは何を言われたのか理解できないようだ。ドクターは皆の顔を見ながら口を開いた。
「目の前で円盤を見て、宇宙人と話をして、謎のミッションまで依頼されて、作り話でもこんなことは有り得ないだろう。とにかくみんなの考えを聞きたい」
「いいですか?」
 浜辺は待ちかねたように声を出した。
「何もかも嘘みたいな話で頭が壊れそうだよ。でもあの円盤を見ればもう信じるしかないと思う。実際にこの目で見たんだからね。だけど地球が悪魔に滅ぼされるなんて話はおバカ過ぎるよ。それを防ぐ為に僕たちがいるなんて冗談みたいな話をどうやって信じればいいの? そもそも悪魔なんて空想上の存在だろう」
 浜辺は小さな少年に訴えるように訊いた。

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第1章26 [宇宙人になっちまった]

「君たちはちっぽけな宇宙しか知らなくて自分たちのことを何にも分かっていないんだ。この星はびっくりするほど珍しくて変わった星でね、宝物のようなところなんだ。そこで生きる君たちのような生物はかなり特殊なんだ。だから色んなところから見物に来るんだよ。そっと来てそっと帰るのが真っ当な宇宙人の暗黙のルールなんだけどね、中にはとんでもない連中もいるんだ。なんであんな風に進化したのか僕らにも謎なんだけど、とにかくこの星の生き物を殺すのが好きなんだ。特に人間がね。でも単純な殺し方はしないよ。信じられないほど回りくどい方法で殺すことが多いね。まるでパズルのピースを緻密にはめて最後の一個を入れる快感を求めてるみたいだね。じわじわと苦しめて殺す最悪な奴らだ。しかも正体を見せずに別の形で現れて殺しを楽しんでいるから手に負えないんだ。でも君たちは奴らの存在に気がついて、悪魔とか悪鬼とか呼び始めたんだ。しかし気づくのが遅くて後の祭りってことが多い。だからね、よくよく注意しないと騙されてしまう。本当に憎たらしい奴らなんだ」
 話し終えたエフの顔から微笑みが消えた。誰も無言のままエフを見ている。この部屋にいるのは平和に暮らす高校生で、それぞれ自由に青春を楽しんでいるのだ。身の回りのどこを見てもエフの言うような怪しげな存在はいないし聞いたことも無い。時々テレビで残虐なニュースや信じられないほど悲惨な事件を見ることがある。でもそれは自分とは関係の無い別世界の出来事なのだ。だからエフの言うことも自分にはなんの影響もない別世界の出来事のように思えるのだ。
 突然夢実が立ち上がった。
「悪魔なんてどこにもいないわ。患者の会なんて止めます。さっきの円盤は何かのトリックでエフはただの子どもよ。地球だって滅びたりしないわ。いつも通りよ」
 夢実は怒ったように言うと、絵里子の手を引っ張って部屋を出ようとした。
「待って!」
 エフの声が部屋に響いた。
「夢実さんだよね、このまま帰るのは止めた方がいいと思う」
「どうしてよ、もう関係ないんだから私の勝手よ、悪魔ごっこなんていやよ!」
 夢実はそう言うとドアノブに手をかけた。

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第1章27 [宇宙人になっちまった]

「殺されてもいいの?」

 エフが言うと、絵里子が夢実の手を引っ張り外に出るのを止めた。

「どうして殺されるの? 脅かしているの?」

 勝ち気な性格の絵里子はエフに食ってかかった。

「脅かしじゃないよ、本当のことだよ。僕らと親しい人間が何人もやられたんだ」

「私はエフと親しくないし友達でもないわ。関係ないって言ったでしょ」

 絵里子は語気を強めた。

「でも奴らはそう思わないよ。サードブレインは僕らの仲間なんだ」

 エフも後へ引かない

「それじゃ、どうすればいいのよ? もう帰れないってことなの?」

 絵里子は半ば諦めたように言った。話を聞いていた高校生たちも同じ気持ちなのだろう、全員の視線がエフに集まっている。

「奴らはサードブレインから放射している何かを目印にしているんだ。奴らに気づけばなんとかなるけどね、気がつかないと餌食になってしまう。君たちに会いに来たのはこのことを知って欲しかったんだ。いまじゃないと間に合わないからね」

 エフの話は高校生たちを不安にさせ、夢実は先ほどとは反対に絵里子に引っ張られるように室内に戻った。

「見つからない方法はないの?」

 夢実が訊いた。

「色々試したけどダメだったよ。いなくなった三人はサードブレインがかなり成長していたから見つかったんだ。簡単に餌食になったよ。餌食になるってね、頭を乗っ取られることなんだ。三人が君たちを脅かしたくらいですんだのはね、サードブレインがまだ完成していなかったからだと思う。もし完成していたらね、何人か殺されていたかも知れないね。三人はどこかに潜んでサードブレインの完成を待っているんだ」

 エフの話は高校生たちをざわつかせた。

「私もサードブレインが成長したら見つかるってこと? 乗っ取られて私じゃなくなるの? それで誰かを殺したりするの?」

 夢実はエフに問い詰めるように訊いた。

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第1章28 第2章01 [宇宙人になっちまった]

「このまま帰ったらそうなると思う。さっきね、頭が熱くなったり痛くなったりしたでしょ、アレは僕のせいなんだ。サードブレインが猛スピードで活動を始めたんだ。数時間で成長の最後のステージになると思う。そうなると悪魔の奴らに気づかれやすくなるんだ」
 エフはそう言うと窓の外を確認するように眺めた。
「じゃぁ、どうすればいいのよ?」
 夢実が言った。
「僕の言うとおりにしてくれれば悪魔なんかにやられたりしないよ。それをこれから教えるからね」
 エフはそう言うともう一度窓の外を見た。そこには先ほどの円盤が何事もなかったかのように静止して浮かんでいる。
「みんな乗って! 窓から外に出て歩くんだよ。見つかると騒ぎになるから急いでね」
 エフはそう言うと夢実の手を引いて窓から出るように促した。夢実は頭が麻痺してしまったようにエフに促されるまま窓枠に手をかけて外に出た。夢実の足が円盤に触れると足もとが光り誘導するように点滅している。他の高校生たちが夢実の足取りを呆然と見ていると、続いて乗るように促され、やはり何かが麻痺したように整然と窓枠を超えていく。絵里子や敬一の友達の陽介、ドクターの後藤も一緒に乗り込んだ。全員が乗り込むと円盤は雲の中へ吸い込まれるように消えていった。
     第二章 
 最初に気がついたのは敬一だった。柔らかな床に横になっている。窓枠に手をかけたことは覚えているが、その後どうやって中に入ったのかは覚えていない。身体を起こすと目の前には暗闇の中に浮かぶ地球が見える。映画や写真などで見た地球と同じだ。薄暗い室内を見廻すと、何人かが身体を起こしている。隣に陽介がいて放心したように地球を眺めている。
「陽介、俺たち地球見てるぞ」
「あぁ、地球だ、マジかよ、信じらんねぇ」
 二人はそれだけ話すと後は黙って地球を見ている。不安なことは山ほどあるが目の前の景色がそんな気持ちを吹き飛ばしてくれる。他の高校生たちも気がついて二人と同じように地球を見ている。女子の小さな悲鳴が聞こえたが、その後は誰の声も聞こえない。
「ようこそ、みんな気がついたね」
 エフが部屋の隅から声をかけた。
「説明しなくてもわかるよね、ここは宇宙空間で君たちは円盤に乗っているんだ。君たちの星は美しすぎるよね。何度見ても飽きない景色なんだ。僕はね、このくらいの距離が一番好きなんだ」
 エフはそれだけ言うと黙って地球を眺め始めた。

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第2章02 [宇宙人になっちまった]

「こんなに綺麗なのにどうして滅ぼそうとするんだろう」
 浜辺は独り言のように言った。
「どうしてだろうね、僕らはね、僕らの世界から悪魔を追放したかったんだ。色んな事を試してね、完璧だと思ってもね、どこからか現れるんだ」
 エフも地球を見ながら独り言のように言った。
「この円盤で悪魔の奴らを攻撃出来ないの?」
 陽介の声だ。
「僕らは生命を奪うことはやめたんだ。だからね、この円盤に殺す道具は一つも無いんだ。それに悪魔の奴らは形がないからね、殺せるかどうかわからないんだ」
「それじゃ、お手上げってこと?」
 陽介は拍子抜けしたように言った。
「見えない奴らを捕まえることは出来ないけどね、見えているときなら捕まえることが出来るんだ。つまりね、頭を乗っ取っているときなら捕まえられるってことだよ」
 エフは胸を張った。
「捕まえたって頭から出て行かれたらおしまいじゃん」
「そう、だから出られないようにしてやるんだ」
 陽介の言葉にエフはすぐに反応した。
「奴らは姿は見えないけど透明じゃないんだ。細かいだけなんだ。量子レベルの大きさの素粒子や中性子でネットワークをつくってね、それで人間みたいな思考が出来るし感情もあるんだ。まるで空間に浮かぶ高性能なコンピューターなんだ。そう、それでね、奴らを捕まえるにはね、電磁波が使えるんだ。電磁波の影響を受けるとね、うまく思考できなくなって乗っ取った脳細胞に閉じ込められてしまうんだ。わかっているのはこのくらいかな」 エフの説明は難しくて、高校生たちは途惑っているようだ。
「悪魔ってコンピューター? そんなら電子レンジに閉じ込めて殺してやるよ。ちっとも恐くないね」
 陽介は少しふざけていった。

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第2章03 [宇宙人になっちまった]

「それならいいんだけどね、実際はとてつもなく恐ろしくて手強くてね、僕らは負けたことの方が多いと思うよ。負けるとね、とことん利用されて最後は乗っ取った身体を壊して次の餌食を探すんだ。君たちの宗教に出てくる悪魔とか悪霊とかは空想の産物だと思ってるかも知れないけど、あれはね、本当なんだよ。身体を乗っ取って操るなんて嘘みたいだけどね、普通によくあることなんだ。君たちの近くの虫だって同じことしててね、ハリガネムシって名前だったかな、カマキリなんかに寄生するんだ。寄生したらね、カマキリの脳に特殊なタンパク質を出して操るんだ。そしてね水際に行かせて水の中に飛び込ませるんだ。ハリガネムシはカマキリの身体から出て水の中でメスを探すらしい。虫だってこの程度のことは出来るからね、悪魔の奴らが人間を操るなんて簡単だと思うし幻覚を見せることだって出来るよ」
 エフは円盤に乗ってから饒舌になっている。
「そんな恐ろしい奴らと戦わせるために私たちにサードブレインをプレゼントしたってことなの?乗っ取られたら操られてどうにも出来なくなるんでしょ。私は絶対嫌だわ。お断りよ。すぐに家に帰して」
 夢実はエフに詰め寄って言った。
「確かにね、サードブレインが完成すればあっという間に乗っ取られてしまうからね。だからセンサーを用意したんだ」
 エフはそう言うと壁からネックレスを取り出した。
「君たちの世界では昔から十字架のネックレスを魔除けに使っていたよね、あれは正解なんだ。十字架じゃなくてね、金属が有効なんだ。金が一番だけどね、少し混じっているだけでも効果はあるんだ。僕の用意したのはもっと強力だけどね。このネックレスを着けていれば奴らが近くに来たことがわかるんだ。少し肌がチクチクするけどね」
 エフはそう言って皆にネックレス配り始めた。
「それでどうすればいいの?」
 夢実が訊いた。
「近くに来たことを頭が理解すればもうそれで大丈夫。頭が勝手にバリアーを作ってくれるからね。サードブレインは優秀なんだ」
 エフはそう言うと正面の壁に何かの画像を映し出した。ほとんど外国人の映像で、どこかでみたことがあるような顔や、教科書で見たような顔が次々に壁面に浮かんでは消えていく。すぐにわかったのはヒトラーだった。どこかの国の将軍様もテレビで見慣れた顔だ。どの顔も悪そうに見える。

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第2章04 [宇宙人になっちまった]

「みんな悪魔に頭を乗っ取られたんだ。たくさんの人を殺した人ばかりだよ。死んだ人もいるし今も殺している人もいるんだ。なんとかしたいけどね、僕らには出来ないんだ。君たちと僕らは遺伝子的にはかなり似ているけどね、大きく違うところがあるんだ。それはね、僕らは進化の過程で自分で自分たちの遺伝子を組み直して生き物を殺せなくしたんだ。
殺そうとするだけで脳が拒絶反応を起こして激しく痛むんだ。究極の選択だったけど正しかったと思う。唯一の弱点はね、僕らとは真逆の奴ら、生き物を苦しめて殺すことで最高の快感を味わう奴らをどうにも出来ないことなんだ。ただネックレスで自分たちを守ることが限界なんだ。だから頼れるのは君たちだけなんだ。君たちなら悪魔の奴らをなんとか出来ると思う。出来れば殺して欲しいけど、僕らは殺すって心で思うだけで頭が痛み始めるから口にするのも嫌なんだ」
 エフは顔を歪めて話を止めた。
「エフの話を信じるとしよう。だけどね、行方不明の三人以外には悪魔と関係ありそうな人間は近くにはいないよ。地球を滅ぼそうとしてるって言われてもピンとこないんだ。明日からもいつもの日常が続くように思う。それともいきなりドカンと何かが起きるの?」
 ドクターは納得できないようだ。
「悪魔の奴らも色々なんだ。一人を散々苦しめて殺すのが好きな奴もいればね、一度にたくさんの人を殺すのが好きな奴もいるんだ。心配しているのはね、一度にたくさん殺そうとする奴なんだ。今はね、ピースを一つ一つ揃えながら完成を楽しんでいるような気がする。最後のピースが揃うとね、大災害とか、大爆発とか、大量死とか、戦争だってそうかも知れない。なにかそういうカタストロフィーが起こるんだ。大事故だってほとんどは悪魔の仕業だと思う。色々な偶然が重なったように見えるけど、巧妙に仕組まれたピタゴラスイッチが寸分の狂いなく最後の瞬間に向かって動いているんだ」
 エフは丁寧に話してくれるが、別の世界の話のように聞こえる。
「円盤に乗ってこの目で地球を見ているから宇宙空間にいるんだって実感できるの。でも悪魔は見えないし、痛くもかゆくもないから本当にいるって思えないわ。それに悪魔の仕業だって言う証拠はあるの?」
 夢実は伏し目がちに訊いた。
「証拠が見たいのなら見せてあげるよ、円盤ならセンサーが使えるから悪魔を見ることが出来るんだ。それじゃね、君たちの街の上空に移動して探してみるよ」

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第2章05 [宇宙人になっちまった]

 エフがそう言うと、球形に見えていた地球があっという間に目の前に広がり、見慣れた高層ビルが眼下に見えている。恐ろしいほどのスピードで動いたはずなのに、何一つ変化を感じることはなかった。リビングで寛ぎながら画面を眺めているのと変わらない。
 午後の東京はいつもと変わらず高速は渋滞し、旅客機やヘリコプターが数機飛んでいるのが見える。
「飛んでるの見つからないの?」
 夢実が訊いた。
「大丈夫だよ、君たちは電波とか可視光で見るからね、だから見つかることはないよ。でも時々ね、なんと言えばいいのかな、君たちはオーラとか言ってるけどね、あれが見える人には時々見つかることがあるよ。肉眼で見えたと思っているけどね、本当は脳の視覚細胞が直接感じているんだ。僕らが悪魔を監視するのに使うウェーブに敏感な細胞の持ち主なんだ。最初は驚いて大騒ぎする人もいるけどね、その内に見慣れてしまうんだ。でもね、そういう人とは友達になったりするんだよ。だってね、僕らは円盤からウェーブ使わないと悪魔を見つけられないけどね、敏感な人は円盤を見つけるのと同じように悪魔も見つけることも出来るんだ、凄いよね。悪魔って肉眼では透明にしか見えないんだよ。それがね、エネルギーが集中している悪魔の存在空間を感じることが出来てね、しかもそれが色で見えてしまうんだよ。君たちはオーラって言ってるけどね、そこに悪魔が見えるときがあるんだ。だからね、その人たちと友達になってね、色々教えてもらうんだ。その人たちはね、悪魔のエネルギー状態までわかるんだ。落ち着いているとか、興奮しているとか、弱っているとかね。だから見つけた時とか、何かやらかそうとしているときには僕らを呼んで教えてくれるんだ。呼ばれてもね、出来ることは悪魔の嫌いな電磁波を浴びせるくらいだけどね。乗っ取っているときに浴びせると頭から出にくくなって弱ってしまうし、空間で浴びせると脳を乗っ取ることが出来なくなるんだ。要するに活力を失ってしまうんだ。でもずっとじゃないけどね。その内に回復してまた悪さを始めるんだ」
 エフは困ったような顔をして見せた。
「悪魔や円盤が見える人がいるってことは分かったわ。私も悪魔を見てみたい。どこにいるの?早く見つけて」
 夢実は少し興奮している。まるで動物園にライオンでも見に行くようだ。円盤は少し高度を下げて人の歩いている姿がはっきり見えるようになった。それなのに空を見上げる人もいないし、気づいているような人はいない。エフの言うように見えていないようだ。ウェーブというのが何か分からないが、きっとそれで探しているのだろう。エフも黙ったままで他の人も黙って下界を見つめている。
「あ、あれだ!」

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